XPERIAで見られる故障

XPERIAの不具合でよく見られるのが「タッチ切れ」。これはタッチスクリーンを操作しようとしてもXPERIAが反応しないことをいいます。また、XPERIAで多い「スパナマーク」が出てどうにもならないトラブルについてもご紹介しようと思っています。タッチ切れ、スパナマーク、ともに重大なトラブルの可能性がありますが、症状と対処法を知っておけば、いざというときに慌てなくて済みます。

XPERIAで見られる故障・タッチ切れ

タッチ切れは、画面にタッチしてもXPERIAが操作できないという不具合のことで、XPERIAにだけ発生する故障ではありません。画面全体がタッチに反応しないこともありますし、画面の特定箇所だけタッチに反応しないこともあります。
タッチ切れの故障は、比較的新しい機種でよく発生することから、その原因は最近、スマートフォンの性能がひじょうに高まっているからではないかともいわれています。ただ、原因として多くあるのはむしろ、端末自体の老朽化や容量不足、アップデートやアプリのダウンロード時のなんらかのエラーであることが多いようです。

症状の出始めは一部の指タッチに反応しなくなることが多いようですが、徐々に症状が悪化し、画面が指の動きにまったく反応しなくなるようです。

XPERIAのタッチ切れ・まずは再起動を

XPERIAが指の動きに何も反応しなくなってしまっても、まずは落ち着いてください。端末がただ単に、固まってしまっているのかもしれません。スマホの動きが悪くなったときの常として再起動を試みましょう。アプリが開きすぎていて端末の動きが悪くなっているだけのこともあるので、そのような原因であれば、再起動すれば普通に動き出すはずです。

電源ボタンを操作しても端末が何も反応しないなど、再起動ができない場合は、強制的にXPERIAの電源を落とします。電源ボタンとXPERIA XZの場合、電源ボタンとボリュームキーの音量アップボタンを同時に長押しすることで電源を強制的に落とせます。

XPERIAのタッチ切れ・保護フィルムを疑う

画面に傷や汚れがつくのを防ぐために保護フィルムを貼っている人は多いと思います。もしかしたら、その保護フィルムが汚れていることにより、XPERIAのタッチがしっかり反応しないのかもしれません。保護フィルムの汚れを掃除する、もしくは保護フィルムを交換することで、タッチ動作が正常になる可能性があります。

XPERIAのタッチ切れ・手袋モードを疑う

最近のスマホには手袋をはめていても操作ができるようにするモードが搭載された機種もあります。XPERIAにも手袋モードが搭載された機種がありますが、手袋モードがオンになっている場合、素手で操作しようとしてもうまくタッチが反応しない場合があるので注意が必要です。XPERIAの場合は、「画面設定」から「手袋モード」で手袋モードの設定が確認できます。

XPERIAのタッチパネルの動作チェック

ここまでご紹介したように、再起動や強制終了、そのほかの設定をチェックしてみてそれでもタッチパネルが正常に動作しない場合は、高確率でタッチパネルになんらかの問題が発生しています。修理に出す前の最後の確認として、タッチパネルの動作をチェックしておきましょう。スマートフォンのサービステストモードでタッチパネルの動作が確認できます。

このモードを起動するには、XPERIAのキーパッドをまず立ち上げ「＊＃＊＃7378423＃＊＃＊」とプッシュします。

すると画面が切り替わるので「Service tests」から「Touch」「Free Drawing test」の順番で開いていきます。

このFree Drawing testでは、画面にタッチして線を描くことにより、タッチセンサーが正常に反応しているかどうかを確かめることができます。線を指で描いているのにパネル上に線が描かれない部分がある場合は、その部分のタッチセンサーが反応していないことを表しています。画面全体がこわれていない場合でも、そのまま使用を続けると症状が進行して使えなくなる可能性が高いので、スマホ修理店に持ち込みましょう。

XPERIAで見られる故障・スパナマーク

この症状は、ご存じない人もいらっしゃるかもしれません。しかし、XPERIAに関するサイトやGoogle検索においてはかなり話題になっているようです。

「スパナマーク」とここでは表記しておりますが、この不具合は、スパナマークが表示されて、そのままXPERIAが起動できないというものです。この不具合は、原因も特定しにくいため、セオリーのような対処法は存在しません。

スパナマークで起動できない場合に試すべきこと

はっきりとした原因がわからないので、ただ「試す」としか言えないところが残念なのですが、問題になっていそうなものとして「バッテリー」が挙げられます。しかし、バッテリーに異常があるわけではなく、ただ単に充電が少ない場合にこの症状が発生することがあります。このような場合は、充電してみましょう。充電中にしっかり立ち上がることがあります。

これで解決しない場合は、システム的な問題である可能性が高まります。システムアップデートに問題があり、スパナマークが表示されたまま起動できないという端末に遭遇したことがあります。ただし、このような場合でも起動が可能な場合があるので、再起動ループに陥ってしまうような端末であっても、諦めずにスマホ修理店に持ち込むことをおすすめします。

スパナマークの連鎖に陥っても、さまざまな方法を試すことにより起動できれば、システムアップデートを行うことにより、これまでどおり使える可能性があります。

強制再起動

システムアップデートによりXPERIAが復活すればよいのですが、そうはいかない場合ももちろんあります。このような際は、セーフモードにより端末を立ち上げるなどして対処します。セーフモードは、XPERIAの電源を入れ、ロゴが表示されている内にボリュームダウンボタンを長押しすると起動します。（XPERIA XZ1の場合）

もうひとつ、「強制再起動」という手もあります。こちらは、電源ボタンとボリュームアップボタンを同時に長押しします。

ただし、これらの作業を行っても、結局はどこかでフリーズしてしまうことが多いようです。こうなると、スマホ修理の専門店に持ち込まないと事態は解決の方向に動かないでしょう。

XPERIAの修理は総務省登録修理業者へ

ここまで、少々厄介なXPERIAの不具合についてご紹介してきました。XPERIAは、高機能で繊細なシリーズなので、メーカーやキャリアでの修理は、保証プログラムにでも加入していない限り高額になります。今回、ご紹介したような修理の場合は、メーカーやキャリアではデータを取り出せないので、信頼できるスマホ修理店に依頼するしかないでしょう。ただし、スマホ修理店もピンからキリまであります。
技術も経験も足りない業者があることも否定できません。そんなときによい業者を見分ける指標となるのが「総務省登録修理業者」の看板です。XPERIAの修理を行うには、修理業者は型番ごとに登録する必要があります。極端な話ですが、たとえばiPhone 7だけで登録している業者は、XPERIAのどのモデルも修理することはできないのです。

総務省登録修理業者は、法律に基づいて端末を整備することのできるプロフェッショナルなので、XPERIAを修理に出す際は、この中から検討しましょう。

街の修理店での修理がおすすめ

XPERIAの修理をお考えなら、街の修理店がおすすめです。どこの街にもあるので、事前に口コミなどをネットで確認しておけば、安心して修理を任せられるでしょう。タッチパネルやボタン類の交換などのベーシックな修理のほか、データ復旧などの高度な作業にも対応しています。総務省登録修理業者かどうかの確認もお忘れなく！